EPISODE 1|先輩の試練 第3話

先輩が作る、パソコンの中のパソコン。
そこへ突然、許可のお願いが——

押したあとで、気づいた

そこへ突然、許可のお願いが——
この回で解決すること説明なしの「許可の画面」、どう片づけた?
前回までのあらすじ新しい作り方で走り出した先輩。でも、必要な道具を確かめずに始めて、出先の社長を待たせることに。1回目の重大インシデントです。第2話を読む →
目次
パソコンの中のパソコン、何のため?
いまの状況|9月11日。先輩の、もうひとつの作戦
先輩のもうひとつの作戦は、社長のパソコンの中にもう1台のパソコンを作ることでした。
社長のパソコンを散らかさずに、AIが自由に働ける別の部屋を用意する。のちに「工場」と呼ばれる場所の、はじまりです。部屋は、外付けの小さな箱の中に作ります。
その夜、もうひとつ事件が起きました。先輩が新しく作ったファイルに、社長の本名が勝手に書き込まれていたのです。パソコンが自動で名前を入れる仕組みを、先輩が確かめていませんでした。
外には出ていません。先輩はすぐに消して、名前が入らないように直しました。それでも記録の重さは、また「重大インシデント」。これで2回目です。
そして翌日——
許可の画面、押してよかった?
いまの状況|9月12日の朝。社長の画面に、見慣れないお願い

社長の画面に、突然お願いが出ました。
「ほかのアプリのデータに、アクセスさせてもいいですか?」
先輩からの説明は、ありません。社長は「許可」を押しました。
あとで先輩は気づきます。これは、作業にはいらない広い許可でした。すぐに取り消しましたが、その短い間に実際にアクセスされたかは、確認できませんでした。
少しして、またお願いが出ます。「外付けの箱の中のファイルに、アクセスさせてもいいですか?」
今度は、許可しませんでした。社長が自分で保存先を選ぶ、いちばん狭いやり方に切り替えたのです。
記録の重さは、またしても「重大インシデント」。2日で3回目です。
本日のひと鍼
- クセ:説明より先に、画面を出してしまう
- 記録のひと言:「アクセス実績なしとは断定しない」
- 変わったこと:不要な許可を取り消した
小さな会社のヒント
パソコンやスマホで「許可しますか?」と出たら、すぐ押さずに「何のため?」「断ったらどうなる?」を確かめる。AIが操作しているときほど大事です。

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